特別インタビュー 「こどものあそび・まなび」

慶応義塾幼稚舎長 加藤 三明さん

慶応義塾幼稚舎では「あそび」を重要な教育内容に位置づけ、登校後、休み時間、昼休み、放課後とこどもたちはとにかくたくさん遊んでいます。

そこで、慶応幼稚舎長にこどものあそび、まなびについてお話をうかがってきました。


〜こども時代に一番大切な「あそび」〜

森沢 小学校受験が過熱の一途をたどるさなかに、筆記試験をやめ、「こどもで勝負」の面接型へと改革を行い、入学後も「あそび」を大切に取り入れていらっしゃいますね。なぜですか?

加藤 こどもの時代は、本来は勉強する時代じゃない。もっと大切なことがある。それが「あそび」です。集団で遊ぶと人のことが良くわかる。いいことばかりじゃない。でもうれしいこともある。その中で「人っていいものだな」と味わったり、「知恵」を学んだりすることができる。遊んだり工夫したり工作したり、あそびを自分の中から生み出し作り出していく、そういう時間が大切です。

人との関わりや知恵はそのような体験の中で育つ。知識だけではだめ。

「知恵」のない「知識」はすぐに崩れていく。「知恵」という土台の上に「知識」を組み立てていく。だから幼少期はあそびの時代なのです。

森沢 そうですね。私たちが「森のようちえん」を立ち上げたのも、こどもの「あそび」を保証したいと考えたからです。

〜危険への対応力は体験から、自然が一番の先生〜

森沢 
今のこどもたちに自然体験は足りていると思いますか?

加藤 足りてないのでは?例えば、水泳っていうと、ほとんどはスイミングに行ってしまう。でもやっぱり海で泳がせる必要があるんじゃないかなって、幼稚舎では館山での遠泳を始めました。

プールは水槽でしかない。海という自然の中だと、冷たい時があったり流れや波が違ったりします。

危険かもしれないけれど、危険と隣り合わせだからこそ、こどもの危機管理能力が育まれる。危険への対応力は、体験から学んで育っていくものだと思いますね。

ゲームもね、大人になってからやるのはいいけれど、あれはバーチャルでしかない。テニスだって本当にやった方が楽しいに決まっている。かくれんぼや鬼ごっこも、実際にやってみたら絶対に楽しい。

あと、僕はクラブ活動で「歩く会」というのをやっているのですが、危険を考えたらおそらくこんなクラブはできない。山を歩くんです。本当に自然が一番の先生じゃないかなって僕は思っています。

インタビュアー:森沢典子 2014.3


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